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修繕積立金が安い=安心、ではありません
修繕積立金が安い中古マンションを見ると、
「月々の負担が少なくて助かる」と感じる方も多いと思います。
ただ、安い理由は一つではありません。
たとえば、
・築年数がまだ浅く、大きな修繕を迎えていない
・将来の修繕を先送りしている
・計画自体がざっくりしている
同じ「安い」でも、背景はまったく違います。
ここで大切なのは、
今の金額が安いかどうかより、
どういう考え方で設定されているか
です。
安いからダメ、という話ではありません。
理由を知らずに「安い=安心」と思い込んでしまうと、
あとから不安が出やすくなる、というだけです。
長期修繕計画は「あるか」より「どう考えられているか」
多くの中古マンションには、
長期修繕計画が用意されています。
「計画書があります」と聞くと、
それだけで安心してしまう方も少なくありません。
ただ、実際には
計画があること自体より、中身の考え方が重要です。
たとえば、
・どのくらい先まで想定されているか
・大きな修繕がどのタイミングで入る想定か
・直近だけ数字がきれいになっていないか
細かい数字を全部理解する必要はありません。
「将来のことも想定して考えられているか」
この視点を持っておくだけで、
物件の見え方はかなり変わります。
修繕積立金が上がること=悪ではありません
修繕積立金について不安に感じやすいのが、
「将来、上がる可能性がある」という点です。
ただ、実務の感覚では、
途中で見直しが入ること自体が悪いとは限りません。
むしろ、
・状況に応じて話し合いがされている
・無理のない形で段階的に調整されている
こうしたマンションの方が、
管理がきちんと機能しているケースも多いです。
大切なのは、
上がるかどうかではなく、
どういう考え方で決められているか。
ここも「一概に良し悪しを決めるポイント」ではありません。
修繕積立金は、住宅ローンや将来にも影響します
修繕積立金や修繕計画は、
住んでいる間の安心感だけでなく、
将来の住宅ローンや売却時の見られ方にも影響します。
金融機関や次の買い手は、
「きちんと維持されてきたマンションか」
という点を、意外と冷静に見ています。
だからといって、
完璧な計画でなければダメ、
というわけではありません。
想定されているか、隠していないか、話し合われているか。
このあたりを押さえておくだけでも、
判断はしやすくなります。
中古マンションで後悔しないための考え方
正直なところ、
完璧な修繕計画を持つ中古マンションは、ほとんどありません。
どこかしらに課題はありますし、
数字だけ見れば不安に感じる部分も出てきます。
だからこそ大切なのは、
「問題があるかどうか」ではなく、
・想定されているか
・管理として機能しているか
・全体で見て納得できるか
この視点で整理することです。
修繕積立金は、
中古マンション選びの中でも
数字がある分、分かった気になりやすいポイント。
管理状況や住宅ローンとあわせて見ることで、
はじめて全体像が見えてきます。