なぜ、私はすぐには売らないのか?

なぜ、私はすぐには売らないのか?

家探しをしていると、
「今がチャンスです」
「早く決めないと無くなります」

そんな言葉を耳にすることがあります。

もちろん、それが事実の場面もあります。
良い物件は動きが早いのも現実です。

ですが私は、
最初から「急ぎましょう」とは言いません。

なぜなら、
急ぐことと、決めることはまったく別だからです。


私が大切にしている基準

私はこれまで20年以上、
新築戸建てや中古マンションの取引に関わってきました。

その中で感じてきたのは、
焦って決めた住まいほど、
「納得して選んだ」という実感が弱くなりやすいということです。

価格が安くても。
条件が揃っていても。

心が整わないまま進んだ契約は、
あとから振り返ったときに、
「本当にこれでよかったのか」と迷いを残すことがあります。

だから私は、
決断そのものを止めるのではなく、
「今は何が引っかかっているのか」を一緒に整理します。


「売れるかどうか」ではなく「合っているかどうか」

物件には、
・売れる物件と
・その人に合っている物件

があります。

この二つは、必ずしも同じではありません。

私は「売れるかどうか」ではなく、
「その人の暮らしに合っているかどうか」で判断します。

合っていなければ止める。
合っていれば、背中を押す。

それが、私のスタンスです。


止めることも、背中を押すこともある

売上だけを考えれば、
立ち止まることは効率の良いやり方ではありません。

ですが私は、
どこか引っかかりが残ったまま進むことが、どうしても落ち着かないんです。

本当に条件が整い、
考え方とも一致している。

そう感じられたときに、
私ははじめてはっきり意見を伝えます。

「ここまで整理できているなら、十分だと思いますよ」

それは決断を急がせるためではありません。
一人で悩み続けさせないためです。


最後に

家を買うという判断は、
スピードで決めるものではありません。

でも同時に、
いつまでも決めないことが安全とも限りません。

大切なのは、
焦らず、でも立ち止まりすぎず、
自分たちの基準で選ぶこと。

その整理ができていても、
最後の一歩で足が止まることがあります。

条件ではなく、
感情の部分で迷いが出ることがあるからです。

家を決める直前で、
なぜ不安が大きくなるのか。

その理由については、
こちらで詳しく書いています。

家を決める直前で怖くなる理由

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