土地を売却に出したとき、ほとんどの買主さんは、その土地の上に住宅を建てますよね。
もし買主さんが住宅を建築している途中で
地盤が緩んでいたことが発覚した場合
それで建物の建築が困難になったときは、
売主側が責任を負わされることになってしまいかねません。
そもそも、「地盤調査をしなければならない」といった明確な規定はありませんが、
過去に「売主がするべき」という裁判の判例が出ています。
名古屋高等裁判所の判例で、土地を購入した買主が、売主に対して損害賠償請求をしています。
土地の地盤が軟弱なため、建物を建築するのに適さず「地盤の改良工事が必要だった」ということです。
参考
名古屋高裁 平成22年1月20日「平成21(ネ)414 損害賠償請求」
https://kanz.jp/hanrei/detail/80136/
近年では、大きな地震によって地盤の強度への関心が高まっているので、
事前に地盤調査をしておけば、余計な不安を取り除くことができるでしょう。
地盤調査の方法は、ボーリング試験や、スウェーデン式サウンディング試験などといった方法で行われます。
調査には精度の高いスキルと分析力などが求められるため、どこの業者でもいい、というわけではありません。
地盤調査の費用は土地の大きさにもよりますが、
だいたい3F建てまでの戸建ての場合には6万円前後位が多く、
時間はスウェーデン式の場合1日で完了します。
費用負担については昔は買主が一般的でしたが、
現在では売主と買主でお話合いとなる事も多くなりました。
地盤調査をしておくことで、土地の売却を安心して行うことができるでしょう。
地盤に関してご不安な場合は、ぜひ検討してみてくださいね。
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